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加齢臭(かれいしゅう)=エイジングノートは、中高年特有の体臭の俗称です。
2000年12月11日に、資生堂の研究所により、中高年特有の体臭の原因が不飽和アルデヒドのノネナールであることが発見されました。この体臭は、資生堂により「加齢臭」と言う名称が付けられました。

日本人は体臭が極めて少ない民族として知られてきましたが、それは低脂肪高繊維質、植物性食品が中心の食生活と関係があったようです。つまり、和食は体臭を発生させにくいのです。ところが戦後の食生活の大きな変化により、日本でも高タンパク高脂肪、特に肉や乳製品等の動物性脂肪過多の食事になったことで、より体臭が発生しやすくなりました。
加齢臭のニオイはどんなものかというと、ロウソクのロウのようなニオイという表現をされることもあります。それではなぜこのようなニオイが出るかというと、パルミトオレイン酸という脂肪酸が原因なのです。パルミトオレイン酸は、皮膚の常在菌によって分解されやすく、分解されると、加齢臭の原因物質とされるノネナールに変化します。ノネナールは不飽和アルデヒドの一種で、年齢とともに増えていく物質です。40代を過ぎると、皮脂中のパルミトオレイン酸の分布率が増え、脂肪酸組成が変化するためです。
人間の体臭には口臭や頭皮臭、腋臭、汗臭など様々あり、ノネナールはそれらとは異なるニオイ成分です。体臭はそれらのニオイが混ざったもので、加齢臭だけを特定することはできません。つまり、体臭をすべて加齢臭でひとくくりにするのがそもそもの間違いなのです。体臭にもいろいろあり、よくいう『男クサさ』と加齢臭は別物。男クサさには腋臭のニオイ成分であるアンドロステノンが関係しているといわれています。アンドロステノンは腋の下のアポクリン汗腺から分泌される男性ホルモンが、皮膚の常在菌によって代謝されてできるもので、男性の方が多いとされています。男クサさに男性ホルモンが関係しているとは、まさにイメージ通り。でもなんで加齢臭はオヤジ臭いで限定されたのでしょう?「タバコを吸い、お酒を飲み、整髪料を使うなど、中年男性のイメージがひとり歩きしたのかも知れません。加齢臭は衣類に付着するので、同じスーツを毎日着ればニオイも強くなります。女性は普段から身だしなみを気にするので、ニオイが気にならないともいえます。
また、タバコを吸うと「活性酸素」が増えるのですが、ノネナールの成分作りを促進します。つまり、タバコは加齢臭の原因のひとつといえるのです。
加齢臭の原因であるノネナールの抑制には、ノネナールの基質となる脂肪酸である9-ヘキサデセン酸の分解を抑える抗酸化剤と抗菌剤が有効です。加齢臭自体は機能性香料である程度抑えることもできます。
●抗酸化作用でよく知られる食品
・ポリフェノール
・お茶のカテキン 大豆のイソフラボン ブルーベリーのアントシアニン
・カロチノイド
・トマトのリコピン にんじん、パセリ、ほうれん草のβカロチン みかん、
・柿、カボチャの種のβクリプトキサンチン
・ゴマグナリン ゴマ
また、食物繊維の豊富な食品をたくさん食べ、規則正しいお通じを心がけることで、体内での発酵や腐敗を防ぎ、加齢臭だけではなく口臭や便臭を抑えることができます。便秘している時のオナラはクサイです。これは、腸内で老廃物が発酵して悪臭を発生させるからです。
1日に必要な食物繊維の量は20-25g。ただし、お腹の掃除をしてくれるといわれる繊維質も摂り過ぎると体に必要な栄養素を一緒に排出してしまいます。また、最近、食物繊維食品として寒天が大流行していますが、寒天ばかり食べていても栄養が偏ってしまいますから、様々な食品を組み合わせて繊維質の多い食事を摂るように心がけましょう。白米よりも食物繊維を4倍も含む玄米に切り替える、または白米に玄米を混ぜるとか、日本食とは切っても切り離せない大豆等の豆類や、ひじきや切干大根といった乾物も食物繊維が豊富で栄養豊かな食品です。
また、清潔な生活を心掛けることも大切でしょう。ことに皮膚表面の汚れや過多な脂肪分は、石鹸などで洗い落とし、さっぱりしましょう。汗をかく暑い夏などはこまめに下着を変えて、常在菌が繁殖するのを防ぐことも大切です。汗を直接吸収する木綿の下着を着たほうが、肌に直接ワイシャツ、ネクタイというより、においの対策になるでしょう。
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